多様化する現場の不安

・医療に関わる仕事をする中での不安について・

衰えを理解し対応できる医療従事者を

お年寄りの不安は医療従事者もよく知っていて、介護者がお年寄りを見るのは、自分が介護が必要になるかもしれない老後の物心両面の準備を進める良いチャンスです。単純に準備といっても、なかなか経験ない方には具体性ある計画がたてられないものです。

介護生活を経験し、介護者が自分の身の回りのことや社会参加のことを、考えさせられるようになった話はいろいろ聞きます。これに合わせ、家族が結束するいい機会になった方も多いです。

加齢に伴い起きる変化は人により差があり、高齢期における身体・精神的変化を知っておくことが適切な介護につながるのは言うまでもないです。介護従事者は医学的注意事項を守って、利用者が快適な暮らしを送れるよう工夫をします。

筋力は20~30代をピークに、加齢に伴い低下していきますが、その程度には個人差があり、知的機能は、体の機能と異なり、老後も若者にはない優れたレベルを締めるものもあり、経験と強く関係する言語知能は老年期でも比較的遅くまで維持されます。教育、社会経験を通し手に入れた能力は高齢になっても発揮でき、柔軟な考えが持て、広い視野を持ってものごとに対処できます。

感覚機能は加齢によってにぶってきて、難聴が起きてきます。初期老化は高音域がよく聞こえず、だんだん全音域に広がりを見せます。白内障も加齢による視力低下の原因で多く見られ、加齢によって心筋の収縮力は減ってきて、肺活量も減ります。注意しましょう。